令和3(2021)年8月27日
京都市では,本市固有の生態系を保全するため,「京の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度」を推進しており,本日,KES環境機構のノハナショウブの保全活動を認定しました。
ノハナショウブは,湿地や湿った草地に生えるアヤメ科の多年草で,様々な花色,花被片(かひへん)の形の変異があり,鑑賞性に富むことから,多様な園芸品種の作出に利用され,古くから人々の生活に親しまれてきました。
花期は5月~7月上旬で,紫色の花びらの基部に黄色い細い筋の模様が入るのが特徴です。深泥池(京都市北区)などにわずかに残りますが,湿地や湿った草地の減少やシカの食害もあり希少になりつつあります。また,「京都府レッドデータブック2015」では,「準絶滅危惧種」に指定されており,府内で見られることが少なくなっています。
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