京生き物ミュージアム

第3号、第10号、第12号、第16号、第20号、第21号、第25号、第28号、第29号認定「特定非営利活動法人KES環境機構」

2023年11月24日
特定非営利活動法人KES環境機構


概要(令和5年11月24日現在)

 KESではCSR活動の一環として、京都市生物多様性プランの取組に協働し、「京都の伝統的な祭りや文化を支えてきた生きものの保全・再生活動=希少植物(絶滅危惧種等)の生息域外保全活動」に取り組んでいます。これは、京都で大規模な「KES審査登録事業所」のネットワークをいかし、各事業所の取組は「点」であっても、ネットワークとして複数の事業所が取り組み、限りなく「面」に近付ける「KESエコロジカルネットワーク(野生生物が生息・生育するさまざまな空間がつながる生態系のネットワーク)」として参加しているものです。

 また、本取組は、公益財団法人京都市都市緑化協会及び特定非営利活動法人葵プロジェクト(第3号認定のみ)の技術支援並びに京(みやこ)のアジェンダ21フォーラム(公益財団法人京都市環境保全活動推進協会企画広報室) の事務支援を受けて行っています。

(第3号認定の取組)

 平成26年度から、フタバアオイ及びフジバカマを育成しています。

 平成26年度:18事業所 → 平成27年度:96事業所 → 平成28年度:140事業所 → 平成29年度:163事業所 →平成 30年度:178事業所 → 令和元年度:181事業所 → 令和2年度:182事業所→令和3年度:178事業所→令和4年度:178事業所→令和5年度:168事業所

(第10号認定の取組)

 平成27年度から、ヒオウギ及びキクタニギクを育成しています。

 平成27年度:35事業所 → 平成28年度:56事業所 → 平成29年度:89事業所 → 平成30年度:101事業所 → 令和元年度:101事業所 → 令和2年度:105事業所→令和3年度:121事業所→令和4年度:121事業所→令和5年度:118事業所

(第12号認定の取組)

 平成28年度から、オミナエシ及びカワラナデシコを育成しています。

 平成28年度:23事業所 → 平成29年度:33事業所 → 平成30年度:45事業所 → 令和元年度:46事業所 → 令和2年度:44事業所→令和3年度:49事業所→令和4年度:47事業所→令和5年度:47事業所

(第16号認定の取組)

 平成29年度から、アヤメ及びワレモコウを育成しています。

 平成29年度:14事業所 → 平成30年度:28事業所 → 令和元年度:36事業所 → 令和2年度:33事業所→令和3年度:33事業所→令和4年度:31事業所→令和5年度:44事業所

(第20号認定の取組)

 平成30年度から、クリンソウを育成しています。

 平成30年度:12事業所 → 令和元年度:16事業所 → 令和2年度:16事業所→令和3年度:16事業所→令和4年度:19事業所→令和5年度:18事業所

(第21号認定の取組)

 令和元年度から、ノカンゾウを育成しています。

 令和元年度:4事業所 → 令和2年度:11事業所→令和3年度:10事業所→令和4年度:18事業所→令和5年度:18事業所

(第25号認定の取組)

 令和2年度から、タムラソウを育成しています。

 令和2年度:8事業所→令和3年度:8事業所→令和4年度:16事業所→令和5年度:16事業所

(第28号認定の取組)

 令和3年度から、ノハナショウブを育成しています。

 令和3年度:12事業所→令和4年度:12事業所→令和5年度:11事業所

(第29号認定の取組)

 令和4年度から、イワギボウシを育成しています。

 令和4年度:12事業所→令和5年度:21事業所


各取組に参加している事業所数について

 令和5年度は、全200事業所が取組に参加しています。
 (各号の取組に重複して参加している事業所もございます。)

 認定を受けている事業所はこちら


各取組で育成している生きものについて

(第3号認定)

 〇フタバアオイ
  京都の三大祭である葵祭などで葉・茎が飾りに使われる。

 〇フジバカマ【環境省レッドデータブック:準絶滅危惧種、京都府レッドデータブック:絶滅寸前種】
  源氏物語に登場するなど、古代の都人に愛でられた。

(第10号認定)

 〇ヒオウギ【京都府レッドデータブック:準絶滅危惧種】
  祇園祭の時期に座敷や玄関に飾られる。(取組では野生種を育成)

 〇キクタニギク【環境省レッドデータブック:準絶滅危惧種、京都府レッドデータブック:絶滅危惧種】
  かつては東山の菊渓(きくたに)に自生し、江戸時代には和歌にも詠まれた。

(第12号認定)

 〇オミナエシ【京都府レッドデータブック:準絶滅危惧種】
  万葉集や源氏物語に登場するなど、文芸で親しまれた。

 〇カワラナデシコ
  山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだ秋の七種(ななくさ)の一つで、大和撫子の別名を持つ。

(第16号認定)

 〇アヤメ【京都府レッドデータブック:絶滅危惧種】
  「いずれあやめかかきつばた」と言われるほど美しく、文目(あやめ)模様が特徴的である。

 〇ワレモコウ
  茶花や生け花としてよく使われ、源氏物語にも登場した。

(第20号認定)

 〇クリンソウ【京都府レッドデータブック:準絶滅危惧種】
  段状に咲く花の様子が五重塔など仏塔の頂上を飾る「九輪」のように見える。

(第21号認定)

 〇ノカンゾウ【京都府レッドデータブック:絶滅危惧種】
  忘れ草(ワスレグサ)の名で古くから親しまれ、古今和歌集や万葉集、源氏物語などに登場した。

(第25号認定)

 〇タムラソウ
  生け花や庭の植栽としても使用される他、かつては薬草としても利用された。

(第28号認定)

 〇ノハナショウブ【京都府レッドデータブック:準絶滅危惧種】
  様々な花色、花被片の形の変異があり、鑑賞性に富むことから、多様な園芸品種の作出に利用され、古くから人々の生活に親しまれてきた。

(第29号認定)

 〇イワギボウシ【京都府レッドデータブック:準絶滅危惧種】
  ギボウシ類は、鑑賞用のみならず、食用や薬用に利用されるなど、古くから人々の生活に親しまれてきた。