★令和5年度の活動★
チマキザサ再生に向けた保全及び調査
ササの生育条件に係る光環境の調査を実施するとともに、生育が悪いエリアの支障木を伐採し、生育環境を整えました。また、防鹿柵外に自生している小さなササ苗を柵内に移植するとともに、過去に移植した株の定着率も調査しました。さらに、防鹿柵内のチマキザサの再生状況とササ以外の有用植物のモニタリングを継続して行うため、手法の検討を行いました。
担い手確保及び技術承継
①担い手ワークショップの実施(令和4年度に第1回を開催し、今年度は第2回と第3回を開催)
全3回のワークショップで、今年度は担い手組織の家族・親族等を対象としたチマキザサ再生取組の意義などについて学ぶワークショップを実施しました。
- 第2回:流通・組織化の取組を知る 6名参加
- 第3回:組織づくり、人づくりの取組を知る 12名参加
②チマキザサ採取、選別、厄除け粽づくり研修
昨年度に引き続き、京都森林インストラクター会様の御協力により、10名のボランティアが参加しました。天狗杉保護区にてチマキザサを採取、別所自治会館にてササをかき、大きさと質によってランク分け、その後、厄除け粽づくりを実施しました。
③一般の方向けのチマキザサ加工・厄除け粽づくり体験イベントの実施
一般に広く参加者を募集し、26名が参加しました。再生の取組を知る座学、生育地見学、ササかき選別・厄除け粽づくり体験を実施しました。
普及啓発活動
①高倉小学校におけるチマキザサ再生の学習会
6月 4年生に対し、チマキザサに係る講義の実施しました。
②花背小中学校におけるチマキザサ再生の学習会
6月 5年生に対し、チマキザサに係る講義の実施しました。
③花背小中学校における体験学習の実施
7月、10月 5年生に対し、地域とチマキザサの繋がりなどを学び、採取・加工を体験する授業の実施しました。
④きょうと☆いきものフェス!2023に出展
10月 生物多様性に関わる京都府内の約50団体・企業・個人等がブース出展や、様々なワークショップ、活動発表、交流会、講演会を通じて、子どもから大人まで幅広い世代の方たちが生物多様性について学ぶことができる同イベントに出展しました。