京生き物ミュージアム

第26号認定「西山自然保護ネットワーク」

2021年1月22日
西山自然保護ネットワーク


【内容更新:2023年1月25日】

 ギフチョウは、京都府の天然記念物である一方、環境省と京都府の絶滅危惧種にも指定されています。林床に幼虫が食べる植物と成虫が蜜を吸うカタクリ等の植物がある明るい雑木林に生息しますが、シカの食害及び雑木林の放置による生息環境の変化によって、個体数が減少しています。

 カタクリの群生地がある小塩山(京都市西京区)は、京都市内におけるギフチョウの希少な生息地です。西山自然保護ネットワークは、ギフチョウとカタクリを保全するため、小塩山でこれらの生息調査に加え、森林整備や啓発活動等の取組を長年実施しています。

 4月はカタクリが咲き、ギフチョウが飛び交うシーズンで、カタクリの保全エリアで見学会を実施し、その魅力を発信しています(花ボランティア活動)。その際、花ボランティア(現在会員は350名)が、カタクリとギフチョウ観察に入山する1,500人に「一緒に保全活動しましょう」と対話しています。

 また、情報発信にも注力しており、市民向けホームページの開設やカタクリ、ギフチョウ観察者全員に「案内リーフレット」の無料配布など、活動内容を発信しています。