概要
京都市では、京都らしさを支えてきた生きものの保全、再生及び持続可能な利用の取組を実施する方を認定する「京の生きもの・文化協働再生プロジェクト認定制度」を平成26年9月に創設し、京都ならではの自然環境や伝統文化を後世に受け継ぐための取組を推進しています。
令和6年度も、以下のとおり、御自宅で希少な植物を育成(生息域外保全※)いただく取組を実施しています。
※ 希少な植物は、かつて京都の暮らしの中で利用され、親しまれてきましたが、生活様式や都市・森林の環境の変化、シカの食害等で失われつつあります。希少な植物を守るためには、元々の生息環境を守ることが第一ですが、森林などの生息環境が大きく変化している現状では、それらの植物を生息域外で栽培保全(系統保存)することも必要です。
令和6年度 取組状況
希少な植物の展示会
令和6年9月27日~令和6年10月14日に、梅小路公園「朱雀の庭」で開催された(公財)京都市都市緑化協会が主催の「藤袴と和の花展」において、本制度に係る展示会を併せて実施しました。
認定者の皆様には、希少植物と一緒に、現在の育成状況や実際に育成してみた感想を展示していただきました。
育成講習会
令和6年6月1日に育成講習会を実施しました。
希少な植物の保全の意義と注意点、それぞれの保全対象種の特徴と育て方等について講習を受けていただきました。
認定者数
育成講習会を受講いただいた計34名の方々を認定しました。
認定者の皆様には、現在、お渡しした希少種の育成に取り組んでいただいています。
今年度の保全対象種は、以下の2種類でした。
・フタバアオイの育成に取り組んでいただいている方:19名
・ノハナショウブの育成に取り組んでいただいている方:15名