公開講演会 第1247回例会「ミステリーローズ<日本のバラ文化を象徴する歴史的な薔薇>」
- 開催日
- 2025年6月14日(土)
- 開催時間
- 13時30分より
- 場所
- 京都府立植物園 植物園会館2階 研修室
- 定員
- 定員60名 先着順(予約無し)
- 費用
- 会員無料(会員証をご持参ください)、会員外500円※但し入園料が別途必要です
- イベント内容
- 現在、私たちが一般的に「バラ」として認識しているものの多くは、明治以降に日本にもたらされた品種であり、代表的なものにハイブリッド・ティーやフロリバンダといった系統が挙げられます。
ところが、こうした近代品種とは異なる由来不明のバラが、実は、日本各地で古くから栽培されてきました。それはおそらく、千年ほど前に中国から伝わったバラであり、一般には「コウシンバラ」と呼ばれる系統に属すると考えられています。
しかし、調査を進めるうちに、コウシンバラの枠には収まりきらない特徴を持つバラが各地で確認されました。
さらに、注目すべきは、江戸時代以前の日本絵画の中に描かれたバラの存在です。
狩野派や琳派の絵師たち、そして伊藤若冲や円山応挙といった日本美術を代表とする画家たちは、いずれも作品の中にバラを描いています。
これらの絵に描かれたバラと、各地に残された由来不明の古いバラは深い関わりを持っている可能性があり、私はこれらを総称して「ミステリーローズ」と呼び、その実態の解明に取り組んでいます。
ことに歴史の古い京都で、多くのミステリーローズを発見しました。
■講師:白砂 伸夫 氏(倉敷芸術科学大学学長補佐、神戸国際大学名誉教授)
・著書
「THE ROSE GARDEN」マルモ出版
「ローズガーデンデザイン」淡交社
「イングリッシュローズ」講談社 他
- 申込み方法
- 事前のお申込は必要ございません
- 主催者
- 一般財団法人 京都園芸倶楽部
- 参考URL
- https://kyotoengei.com
- 参考資料
- 1247回例会チラシ.pdf